病室に行くと、
父は意識が戻らないものの、
もう、顔色もよくて
スヤスヤと眠っているようにしか見えません。
今にもムクッと起き上がりそうな感じでした。

いっぽうで
父が自分の腕の中で意識を失くすというそれまでにない強烈な体験をした妹から
涙声で電話がかかってきました。

「光景が目に焼きついて、離れなくなっちゃったよ~」

その時の光景が心の中に残像として残って、
何度もフラッシュバックするんですよね。
それは、やっぱりとても怖かっただろうなぁ。

でね、

その瞬間を思い出すたびに
もしかして
もしかすると
その瞬間の自分の対応に
なにか落ち度があったからこんなことになっているのかもしれない。。。

とか、

倒れた時に
もっとなにかできることがあったかもしれない。。。

って。
心の中でぐるぐると
苦しみがまわり始めちゃったんです。

うんうん、わかる。
そりゃ、そう思うよねー!
だって、大切な父親の
大切な命の集大成の現場に居合わせたんだから。

でもね、すっごい極端なこと言えば
もし、たまたまそこに居合わせたのが
冷静な救命救急のプロならば
完全な処置をその場でできて
その結果にまわりは納得できるのかもしれないけど、

じゃあ、今回もそうなることが父の魂にとって最善だったかというと
私はそう思わないの。

まったく、そう思わないのです。

だって、

すべての人には願いがあって
すべての出来事には意味がある。

今回にかんしては、
『その瞬間』に父に必要だったのは
医療の手ではなく、
妹の手の温もりの中で最期を迎えることだった。

それが、父の本当の願いであったと
確信できるんです。
長女として。

お父さんから見たら、
本当に上出来の人生のラストスパートのストーリー。

そこで、妹が居合わせて、選ばれて
最高にして最後の親孝行をやってのけたんです。

妹は見事に天使の役目を果たしました。
私も母も、本当に父はしあわせだったと思っています。

いっぽうで、
父を大好きだった人たちが
倒れたという第一報を聞いて
慌てて電話してきてくれました。

で、その時に
「その時に、もっとなにか手は打てなかったの?」
って、父を助けたい一心で言うのです。

哀しみあまって
「どうしてこんなことになったの?」

うん、うんうん。
そう言いたくなる気持ちもよくわかるわぁ。

でもねー。。。
それって、これも究極に言うと、結局、
「犯人は誰?」って、そう言っているのと
同じなんだよなぁ。

ただ
犯人なんていないんです。

だから、犯人探しは無意味なんだよね。

だって、そこにいたのは
犯人じゃなくて
天使なんだから。

犯人探しを始めると
しあわせが雲隠れしちゃうの。
大切な願いが見えなくなっちゃの。

目に見える現実と
魂の満足する真実って
だいたい、真逆なことが多いものです。

すべての人には願いがあって
すべての出来事には意味がある。

一人ひとりは、
犯人でも、
被害者でもなく、
罪人でもなく

本当は本当は
天使なんだなぁ。

父の人生は
あっぱれ人生だった。
それがとてもしあわせな真実です。

そして、母と妹は、今日も天使として
天真爛漫な笑顔を見せて暮らしています。

今日もしあわせな一日でありますように。。。

20289714_1931379627143859_205000881_n