0-6.天使とは、しあわせのプロ

てんちーのおしゃべり 6

ちーちゃん

あと、もう一つ、しあわせだなぁって思ったのは、
卵も使ってもらってうれしそうな感じがしたからなんだ。

卵が、もし人間だったとしたら、相当一体感が深まってた気がするわぁ。

そして、最後はなんか麻痺してきたのか、なんだか卵がプリンそのものに見えてきてたよ~。

てんちゃん

おー、卵の命もきっと大喜びだ。
卵も美味しいプリンへと変貌して、本望だね。

ちーちゃん、その『卵を見てプリンに見える』って、いわゆるゾーンに入ったっていう感じだったのかもしれないね。

ちーちゃん

えっ、ゾーン!
野球選手が『ボールが止まって見える』とかっていう、あれかな?

てんちゃん

そうそう。
そして、それは、プロならではの見え方だね。
プロの視点だな~。

ちーちゃん

えっ、いやいや。
ケーキ職人としてはまだまだです〜。

てんちゃん

じゃなくて、天使としてプロだな。
ケーキ職人としては、これからどんどん凄腕になるけどね。
今は、天使としてプロ。

ちーちゃん

へっ?天使にプロとか、アマとかあるの?

てんちゃん

うん、天使っていうのは『しあわせのプロ』なのだ。
自分の人生をしあわせに生きるプロ。
人も自分もしあわせにするプロ。

そして、目の前の命の願いを引き出し、叶えていく名物通訳者なのだ。

ちーちゃん

ひゃー、命の願いの通訳者!
すっごくかっこいい~。
フランスに留学に来てからまだ、フランス語もままならないのは、なかなか会話が聞き取れないからなんだよね。
でも、命の通訳者って、心の奥底の声を聴きとるんでしょーっ。

てんちゃん

そう、その人や、そのものが表面で表現していることのその奥にある命の願いをよくよく観て、聴いて、言葉にしたり、カタチにしたりするの。
天使はね、命の願いの名物通訳者でもあるんだよ。
目の前の命を活かすんだ。