0-10.頭の記憶と心の記録は、ちぐはぐなのだ

てんちゃん

一年前のちーちゃんとは、別人だね。
それこそ、ちーちゃんも卵みたい。

ちーちゃん自身がまるで、殻から解放されたみたいだねーっ!
使用前、使用後、みたい。

たしか、ちょうど一年くらい前だったと思うんだけど、その時もたくさんケーキを作ったって言ってたよ。
それで、その時は、前のお店で突然の店長の無茶ぶりで、たしか200個作ったんだったと思う。

その時は「店長の無茶ぶりがイヤだった」って言って疲れ果てていて、こんな晴れ晴れしていなかったんだよ。
店長に怒ってどんよりしていたから。

ちーちゃん

えー、そんなふうだったかなぁ。
200個作ったのは覚えているけれど、その時の自分の態度は、もう、あんまり覚えてないなぁ。

てんちゃん

まあ、そんなものだよね、頭の記憶ってあいまいなんだ。
ちょっと当時のノートを見てごらん。
そこには、きっちりと心の記録が残っているから。

ちーちゃん

どれどれ・・・。
あー、あった、あった!
ぎょぎょっ、一年前の『しあわせ人生ノート』にはそう書いてあるわぁ。

あれれ、なんかぐちぐち書いているよ。
きゃー、恥ずかしいなぁ。

てんちゃん

ふふふ、過去のしあわせ人生ノートを見て恥ずかしいって思うのは、素晴らしいことなのだ。

それだけ成長したっていうことだからね。

小学校の時の身長・体重の記録簿を見る感じで。
前回の計測よりも大きくなっていたらうれしかったでしょ?

だから、今日書いたノートを、来年見る時には、
また「きゃー、恥ずかしい」っていうのが今年の裏目標。

実際にね、ちーちゃんはどんどん成長するから本当にそう言うことになる思うよ。
これ、私からの予言。
ちなみに今回はどこら辺が、一番変わったかな?